ジャーナリズムフェスタに行ってきました
一昨日大阪で行われた、ジャーナリズムフェスタ2010「デジタルメディアでジャーナリズムは進化するか」に行ってきました。
第一部「ジャーナリズムはどこにいるのか」第二部「新しいジャーナリズムを創る」第三部「異論、反論 発言と交流会」の3部仕立てで、12時半から20時まで7時間半、途中10分&5分の二回の休憩をはさんだだけの徹底討論。
200名近くの参加者も、ほとんどが最後までいたようです。
残念ながら僕は、第三部の時間には他に予定があったので、2部6時間のみの参加だったのですが、濃い時間でした。
最初、新聞を中心とした既存ジャーナリズムが、経営的にも、ジャーナリズム的にも機能しなくなっているというところから始まり、ヤフーさんが来ていたため、ヤフーのジャーナリズム的役割の話、フリージャーナリストはどうデジタルメディアを使いこなすかの話、最後は、デジタルは飯のタネになるのかどうかの話。
やはりというか、電子書籍の話はほとんどでませんでした。ただ、このイベントの主催者アジアプレスの石丸さんが、北朝鮮の写真集を電子出版で発行するという話をされて、その目的は、韓国語版、英語版を出して、この二国の人に見てもらうためだとおっしゃっていま
した。確かに、日本語版はもちろん、それ以上に韓国語版英語版を作るには多大な経費と、それ以上に膨大な流通コストがかかります。
利益的に見込めなくても、伝えるべきことを伝える手段としては、電子書籍は有効であるという意見については、確かにその通りだと思いました。
早稲田と関学のジャーナリズム論の先生も参加されていましたが、その机上の理論話は、他の参加者の、現場での活動を踏まえた、圧倒的なリアリティの前に、ちょっと無残ですらありました。
第一部パネラー、花田達朗(早稲田大学教授)、藤代裕之(ジャーナリスト・ブロガー)、奥村倫弘(ヤフー)、石丸次郎(アジアプレス)
第二部パネラー、山中速人(関西学院大学教授)、玉置泰紀(クリエイティブクラスター代表)、玉本英子(アジアプレス)、宇田有三(フォトジャーナリスト)
第三部パネラー、原一男(映画監督)、矢野宏(新聞うずみ火発行人)、石丸次郎(アジアプレス)
の皆さんが議論されていました。
なお、僕の夜の予定は、望麺会。
全国のラーメン屋さんうどん屋さんと、お店のファンの集いです。こちらも200名ほどの参加。
こちらでは、麺にブレンドする粉の割合や加水率、経営について、出汁について、打ち方についての熱い議論が戦わされていました。
やっぱり現場が一番面白く熱いというのを実感した一日でした。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)